健やかな素肌に導くための3つのポイント

健やかな素肌のイメージ

正常なバリア機能を取り戻すことが健やかな素肌のための近道です。正常なバリア機能を取り戻すスキンケアには、次の3つのポイントがとても大切です。

1.炎症を鎮める

バリア機能が低下した肌は外部刺激が入りやすいので、肌内部で微弱な炎症が慢性的に続いている可能性があります。まずはいち早くこの炎症を鎮めることが大切です。
「グリチルリチン酸2K(ジカリウム)」「アラントイン」など肌の炎症をおさえる成分が配合されているスキンケアを選びましょう。炎症をおさえ、肌あれを予防してくれます。

炎症をおさえる成分「グリチルリチン酸2K(ジカリウム)」「アラントイン」

2.水分を補い、乾燥を防ぐ

失われてしまった水分を、化粧水や乳液などのスキンケアでしっかりと補い、また補った水分の蒸発をクリームなどでしっかりと防ぐ必要があります。
「ワセリン」「スクワラン」のような皮脂膜のような役割を果たしてくれる成分が配合されているスキンケアがオススメです。むやみやたらに乳液やクリームを重ねてつけることは正しい保湿ケアではありません。ご自身の肌状態に合わせて適切な保湿剤を選ぶことが大切です。

皮膚膜のような役割を果たす成分「ワセリン」「スクワラン」

3.低刺激・無添加

エタノールやパラベン、着色料、香料などの添加物が刺激となる場合があります。できるだけ肌に刺激となる添加物は避け、低刺激処方のスキンケアを選ぶようにしましょう。

エタノールやパラベン、着色料、香料

健やかな素肌を目指すには、スキンケアはもちろんですが、毎日の生活習慣も大切です。
次は、スキンケアに加えて、日常生活で気をつけたいポイントを詳しくご紹介します。

日常生活で気を付けること

健やかな素肌のためには、スキンケアだけでなく食生活や睡眠などライフスタイルを整えることも大切です。

摩擦に気をつけましょう

ゴシゴシ洗いは肌のバリア機能を壊してしまいます。泡立てネットなどを利用し、たくさんの泡でやさしく洗いましょう。
また化粧水や乳液、クリームを塗布する際も引っ張ってしまわないように気を付けましょう。

洗顔する女性

石けんは洗浄力に注意しましょう

アルカリ石けんなどの洗浄力の強い化粧品は、肌の大切な水分や油分を奪ってしまう可能性があります。弱酸性の肌にやさしい洗浄料を選びましょう。

化粧品イメージ

お湯の温度に気をつけましょう

お湯の温度が高すぎることもバリア機能を低下させてしまう原因の1つです。38~40度(少し温かいと感じる程度)を目安としましょう。
温まることでかゆみが生じる場合は、冷やしたタオルなどでクールダウンすることもオススメです。

お湯の温度

汗もこまめにケアしましょう

汗も刺激となりかゆみや肌荒れの原因となります。汗をかいたら放っておかずに、シャワーや濡らしたタオルでやさしくふき取りましょう。

シャワー

紫外線対策をしましょう

夏だけではなく一年中注意が必要です。外出時はUVケアを行いましょう。日傘や帽子、サングラスなどで肌に太陽の光が当たらないようすることも効果的です。

紫外線対策

規則正しい生活を送りましょう

栄養バランスに気を付けた食事、1日6~8時間の睡眠を心がけ、規則正しい生活を送りましょう。タンパク質やビタミンB群の不足はターンオーバーの乱れを招きます。
さらに、睡眠不足により成長ホルモンの分泌が不十分になることで、肌の再生が滞り、バリア機能が壊れる原因となります。

規則正しい生活のイメージ

皮膚科 受診の目安

適切なスキンケアや生活習慣の見直しをしても肌トラブルが収まらない場合、皮膚科に相談してみましょう。

皮膚科 受診の目安 どんなに保湿をしても乾燥がおさまらない場合 赤みがある、ヒリヒリしたり痛みがある 掻いたことで出血、浸出液がでている どんなに保湿をしても乾燥がおさまらない場合 かゆみがしばらく続く

監修/村上皮フ科クリニック 院長 村上 早織先生
皮膚科専門医。昭和59年愛媛大学医学部医学科卒業。
同年愛媛大学医学部皮膚科学教室入局。
昭和61年愛媛大学医学部皮膚科助手、昭和64年松山市民病院皮膚科副医長を経て平成3年より現職。
あらゆる皮膚病、および皮膚のトラブルに対しての治療を実施、また治療だけでなく、生活指導や予防法にも力を入れている。

監修/村上皮フ科クリニック 院長 村上 早織先生
1 2

おすすめ商品