「見える」を守るために!アイフレイル啓発活動
ロート製薬の目薬などを製造する「上野テクノセンター」。そこで行われた「キラッとプロジェクト」のひとつ「キラッとアイ週間」で、アイフレイルに注目した取り組みを行いました。
昨年ロート製薬で、近年注目されているアイフレイルに関するアンケート調査を実施しました。

アイフレイルチェックリスト Ver. 1.1 (2023年11月改訂)
※いくつかの質問について尋ね方の表現を改変し、信頼性、妥当性のさらなる向上を図りました。
- 0の人は
- あなたの目は今のところ健康です。変化を感じたら、またチェックしてください。
- 1つ当てはまる人は
- 目の健康に懸念はありますが、直ちに問題があるわけではありません。
- 2つ以上当てはまる人は
- アイフレイルかもしれません。一度、眼科専門医にご相談ください。
- 出典:アイフレイル啓発公式サイトhttps://www.eye-frail.jp/
アイフレイルとは、わかりやすくいうと「加齢による目の機能低下」の総称で、加齢にともなう目の変化に、糖尿病や高血圧などの内的な要因や、生活習慣、喫煙などの外的な要因が加わることで、アイフレイルの状態となります。
アイフレイルが進行すると、さまざまな病気のリスクがあります。水晶体の濁りが増えれば白内障、網膜の神経細胞が減少すれば緑内障、血管が脆弱化したところに糖尿病が加われば糖尿病網膜症、網膜の黄斑部の機能が低下すれば加齢黄斑変性が起こります。
今回のアンケート調査の結果では、加齢による目の健康状態の低下を全体の75.1%の人が感じていることが判明。パソコンやスマートフォンが使いにくい、読書がしにくい、頭痛や肩こり、ストレスを感じるなど、79.5%の人が生活や仕事、心身の健康の変化を感じていることがわかりました。
また、アイフレイルの可能性があるのは全体の半数以上にもかかわらず、その認知率はわずか18.9%で、老眼の認知率と比較すると1/5以下の結果となり、多くの人が目の健康がQOL(生活の質や幸福度)に影響していることを感じながらも、適切な対策が取られていない現状が浮き彫りになりました。

ロート製薬では、Well-beingにつながる「目の健康」を守り維持していくためには、まずは一人ひとりが自分の目に関心を持つことが重要と考えています。その中で、上野テクノセンターでは、「キラッとプロジェクト」のひとつ「キラッとアイ週間」で、アイフレイルを取り上げました。目薬などのアイケア製品の約9割を製造している拠点だからこそ、目の健康に一番気をつけたいと考え、メンバー一人ひとりが目の健康を考えるきっかけになればと思い企画しました。
まず、日本眼科啓発会議が提供しているアイフレイルチェックリスト(上図)を渡し、当てはまる項目があるかチェックしてもらいました。
1週目
1週目にアイフレイルチェックで自己点検をします。チェックの個数が当てはまるところにシールを貼り、視える化をはかります。

「目が疲れやすくなった」など自ら点検することで、日頃気づかない目の症状に対して意識を持ってもらいます。そして、1週間後にノイズフィールドテストを行いました。
2週目
ノイズフィールドテストで、視野のセルフチェックを行いました。もしほかの場所よりも少し暗く、かすむ部分があった場合は緑内障の可能性があるといわれています。

ノイズフィールドテストは、片目を塞いで画面の中央を見つめ、砂嵐の画面の中に見えづらい部分があるかを調べます。自分ではなかなか察知しにくい緑内障の症状に、気づくことができます。
今回、アイフレイルについてより深く知ってもらい、自己点検をしてもらったことで、「これまで以上に、目の健康に対する意識が高まった」というメンバーがたくさん増え、早期発見をすることが重症化を防ぎ、目の健康寿命を長く保つという意識につなげることができました。
人生100年時代の「見える」を守るため、引き続きアイケアの重要性を、お客さまに、そしてロートのメンバーにも伝えてまいります。