きちんと知ろう!日やけ止めの役割

紫外線対策として日やけ止めを塗るのが大切です。
では、日やけ止めが自分の肌に対してどんな働きをしているか、きちんと知っていますか?

意外と知られていない、日やけ止めの役割

紫外線から肌を守るには、紫外線が肌の奥へと侵入する前に、肌を守ってあげる必要があります。
そのため、日やけ止めには、紫外線防御剤が配合されています。紫外線防御剤には、紫外線を反射するタイプの「紫外線散乱剤」と、紫外線を吸収するタイプの「紫外線吸収剤」が存在しています。

日やけ止めの中には、ミルクやジェル、クリームなどさまざまな種類があります。また、最近は、肌の色ムラを補正してきれいに見せる化粧下地効果のあるものやビタミンCなどの美容効果が期待できる成分の入ったものもあります。目的に合わせて、お好きなものを使って、毎日のスキンケアに取り入れていただきたいです。

紫外線に関する疑問

こんな疑問はありませんか?きちんと知ったうえで対策したいですね。

○日やけは健康的?
日やけはわたしたちの体が紫外線による被害を防ごうとする防衛反応です。

○日やけしていれば、それ以上日光が当たっても平気?
日やけ(サンタン*)にも若干紫外線防止効果はありますが、ごくわずかな効果しかありません。肌が黒いからといって油断せず、きちんと紫外線を防御をすることが大切です。

*サンバーン…日やけのとき、肌が赤くなること「サンバーン」と呼びます。紫外線で、皮膚がやけどを起こしている状態です。
サンタン…その後に肌が黒くなることを「サンタン」と呼びます。肌が黒くなるのは、紫外線から肌を守るために、皮膚のメラノサイトという細胞が紫外線を吸収する黒い色素(メラニン)を大量につくるためです。


○曇った日には、日やけをしない?
曇った日でも日やけをします。薄い雲なら紫外線の8割は通してしまい、大気中のほこりや汚れなどは、紫外線への曝露を増加させることもあります。

○水の中では、日やけをしない?
水の中でも全く紫外線を通さないというわけではありません。また、水面で反射することにより、たくさん紫外線を浴びてしまう恐れもあります。

○冬の紫外線は危険ではない?
一般に冬の紫外線は夏ほど強くはありませんが、紫外線にさらされることに違いはないため注意が必要です。
特に雪に反射すると2倍近い紫外線量となりますので、太陽に近づく高い山の上などは要注意です。

○日やけ止めを塗っていれば、長時間日光を浴びても大丈夫?
塗ってから時間がたつと、洋服でこすれたり汗で流れたりして徐々に落ちてしまいます。定期的に塗りなおすことをお勧めします。

○日光浴の途中で休憩をとれば、日やけを起こさない?
紫外線は蓄積されていくので、休憩をとっても紫外線の影響は現れてきます。

○日光に暑さを感じなければ、日やけを起こさない?
暑さを感じるのは赤外線、日やけや光老化の大きな原因は紫外線です。たとえ肌寒い日でも紫外線は降り注いでいますので、きちんと防ぐことが大切です。

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