でき始めのニキビからニキビ跡のケアまで!今注目の「アゼライン酸」を徹底解剖!

  • *:炎症後色素沈着
 

毛穴や肌のテカり、ニキビに悩む方への新提案として注目されている成分「アゼライン酸」。日本ではメジャーではなかったものの、実は世界中でエビデンスが取られている成分なのです。そこで今回は、アゼライン酸の効果や安全性、効果的な使い方までを徹底解剖して解説していきます。

アゼライン酸はどんな成分?

世界80ヵ国でニキビ治療薬として承認され、約40年もの使用実績があるアゼライン酸。日本でも化粧品成分として、皮膚科診療の中でニキビの治療補助にも用いられてきました。アゼライン酸は、もともと小麦やライ麦、大麦などの穀物に含まれている天然由来成分です。私たちが普段から口にしているものに含まれている成分であるため、副作用のリスクが少なく安全性が高いことが特徴です。

5つの作用で、あらゆるニキビに多角的にアプローチ!

アゼライン酸で注目すべきは以下の5つの作用で、ニキビのでき始めから悪化、ニキビ跡(炎症後色素沈着)に至るまで、ニキビが進行するあらゆる段階にも効果が期待できることです。

①毛穴の詰まりを除去(角化の正常化)

ニキビの原因となる毛穴の詰まり(コメド)を取り除き、ニキビを予防し進行を抑えます。

② アクネ菌の抗菌作用

詰まった毛穴で増殖するアクネ菌(P.acnes)の増殖を防ぎ、ニキビの悪化を予防します。

③ 抗酸化作用

活性酸素を除去することで炎症を抑え、毛穴に詰まった皮脂の酸化を防ぐことで、ニキビを予防し、悪化を防ぎます。

④メラニン産生を抑制

チロシナーゼ活性阻害作用があり、炎症後色素沈着を防ぎます。

⑤ 皮脂分泌抑制

毛穴詰まりにつながる過剰な皮脂分泌の原因となる男性ホルモンを活性化させる酵素の一種(5α-リダクターゼ)を不活化することで過剰な皮脂の分泌を抑え、ニキビを予防し悪化を防ぎます。

また、ニキビだけではなく、毛穴悩みや顔のテカりといった肌悩みにも有効です。

アゼライン酸に副作用やリスクはあるの?

アゼライン酸には耐菌性の報告がなく、ニキビの予防として顔全体に長期間使用することが可能で、安全性が高いことが知られています。 ただし、アゼライン酸が酸であるという特性上、肌に塗った後に一時的にかゆみやピリピリ感を感じる場合があります。そのような場合には、肌を保湿して様子をみてみましょう。しばらくして症状がおさまる場合は心配ありません。また、多くはアゼライン酸を使い始めて1週間程度使っているうちに、このピリピリ感に慣れてくるようです。 もし刺激が強いと感じるようでしたら、アゼライン酸の使用量や回数を減らす(夜のみや1日おきなど)ことで改善する場合もあります。それでも症状がおさまらない場合や、肌に強い刺激や赤みが生じる場合には使用を中止して、皮膚科専門医にご相談ください。

ニキビ治療の現場でアゼライン酸が活躍する理由

ニキビの治療薬として認可されている薬剤に、過酸化ベンゾイルやアダパレンという成分があり、これらもニキビの原因となる毛穴の詰まりを取り除く作用で効果を発揮します。一方で過酸化ベンゾイルやアダパレンは、人によっては刺激や乾燥、皮むけが強く出すぎて使い続けることが難しい場合があります。そのような方に、次の一手として刺激や乾燥が少ないアゼライン酸がとても重宝されています。アゼライン酸は、ニキビに対しての作用は緩やかですが、他のニキビ治療薬と違って耐性菌の発現が報告されていないため、ニキビの再発予防として長期間継続して使用することができます。 また、元々は美白剤として開発されていたことや、毛穴詰まりの除去や抗酸化作用、チロシナーゼ活性阻害といった作用から美容的な観点でも使用されるケースもあり、普段のスキンケアとして取り入れやすいのも特徴です。

 

アゼライン酸の効果的な使い方

アゼライン酸は、朝と夜、1日2回の使用がおすすめです。また、アゼライン酸を塗布する前後にぜひ行っていただきたいスキンケアについても、詳しく解説していきます。

STEP1 洗顔&しっかり保湿

まず、たっぷりの泡で肌をこすらずに優しく洗顔します。洗顔後は、化粧水と乳液等でしっかりと保湿します。保湿が不足していると、アゼライン酸の刺激を強く感じる場合があるため、丁寧に保湿ケアすることがポイントです。ニキビが気になる場合には、ニキビの原因となる毛穴のつまりを防ぐノンコメドジェニックテストが行われている保湿剤を選びましょう。

STEP2 アゼライン酸を使う

アゼライン酸を適量手に取り、気になる部分にやさしくなじませます。顔全体に使うこともできますが、刺激を強く感じる場合もあるので、ポイント使いがおすすめです。 目の周りなど皮膚の薄いところや、傷やはれもの、湿疹、かぶれ等、肌に異常のある部位には塗らないようにしましょう。

※イメージ

STEP3 日中は日やけ止めを使う

紫外線はシミやしわの原因となるだけでなく、ニキビも悪化させてしまいます。また、紫外線によって皮膚のバリア機能が低下すると、肌が乾燥し、アゼライン酸の刺激を感じやすくなる場合もあるため、日中は必ず日やけ止めを使用しましょう。

肌の変化はどれくらいで感じられるの?

アゼライン酸は即効性のある成分ではありません。個人差はありますが、使い始めて2~3ヵ月ほどで肌実感を得られるといわれています。使い始めてすぐに効果がわからなくても、焦らずに使い続けてみましょう。

いかがでしたか?ニキビのでき始めから跡になってしまう色素沈着をケアするところまで、ニキビの各段階にアプローチできるアゼライン酸はとても有用な成分です。これまでのニキビケアでは満足できなかった肌に、アゼライン酸を取り入れてみてはいかがでしょうか。