今、近視の子どもが増えている!?今日から始めたい近視予防
今、世界的に近視になる人が増えていることをご存じでしょうか。
とくに日本を含む東アジアの国で近視になる人が多く、また、子どもの近視の割合は増加傾向にあります。
子どもの将来のために、知っておきたい近視についてご紹介します。
小学生の3人に1人が視力1.0未満!?
近年、視力が低下している子どもが増えてきています。文部科学省が全国の子どもたちを対象に行ったデータ(下のグラフ)を見ると、2024年度では、裸眼視力1.0未満の子どもが、小学校で3割を超え、中学校では6割程度、高等学校では7割程度という結果になり、学校段階が進むにつれて割合が高くなっていることが判明しました。小学校においては、約45年前と比べると倍増しているのです。
さらに、「近視になる時期の低年齢化」と「近視の強さ」も進行しているという研究結果もあり、大きな問題になっています。これは、近視になる年齢と近視の度合いの強さには関連があり、「近視になる年齢が低くなるほど、将来の近視の度合いが強くなる」と考えられています。
近視が進み「強度近視」という状態になると、将来的に、網膜剥離や緑内障など失明につながるような深刻な眼疾患のリスクが高まるといわれています。
「目の成長期」だからこそ、近視の予防ができる
「近視予防を始めるなら、できるだけ早い方が良い」と考えられています。というのも、近視になる主な原因は、「眼軸(眼球の奥行き)の長さが伸びすぎてしまう」ことで、一度伸びた眼軸を戻すのは難しいからです。年齢とともに身体が成長するように、眼球の大きさも成長します。
眼軸の長さが伸びすぎる原因は、環境面と遺伝の両方にあると考えられています。環境面の中でも、今とくに近視との関係が強いとして注目されているのが「屋外で遊んでいるかどうか」。両親が2人とも近視でも、1日2時間以上屋外で遊んでいる子どもは、近視になる確率が低くなるというアメリカの調査結果もあります。これから涼しくなってきますので、紫外線対策をしながら外で過ごすことをおすすめします。くもりの日や、日かげで過ごすのも良いでしょう。また、近視予防に効果的というデータのある、サフランやクチナシの実に含まれている天然の色素成分「クロセチン」をサプリメントなどで摂取するのもおすすめです。
\ 生活環境も影響している!? /
近視になりやすい子どもの特徴
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親が近視である
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外遊びをあまりしない
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寝る時間が遅い
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睡眠時間が短い
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30cm以内の距離で長時間本を読む習慣がある
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スマートフォンやタブレットなどで1時間以上続けて動画を見たりゲームをしたりする
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学校の休み時間は教室にいることが多い
\ 近視が進行し始めている!? /
注意したい近視のサイン
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目を細めたり、眉間にしわをよせたりして見ようとする
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本やゲームに顔を近づける
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テレビに近寄って見る
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目をこすったり、パチパチしたりする
まずは近視を予防すること、そして、近視の傾向があれば進行を抑えるための対策をできるだけ早く始めることが、子どもの将来のリスクを減らすために重要です。子ども自身が小・中学生のうちは、近視が進行することの深刻さについてちゃんと理解できていないこともあります。子どもの将来の目を守るために、保護者が目を配ってあげるようにしましょう。
\ できるだけ早く始めよう! /
目の健康のために、今日からできること!
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1日2時間は屋外で過ごす
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近くを見る作業をするときは、30分に1回は20秒以上遠くを見て目を休める
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テレビを見る、勉強する、本を読む、ゲームをする際は部屋を明るくする
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本やスマートフォンと目の距離は30cm以上離して、良い姿勢を心がける
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寝転んで本を読んだりゲームをしたりしない(片方の目だけに負担がかかるため)
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規則正しい生活リズムを習慣にする
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睡眠時間を十分にとる
おうちで簡単に!視力チェックができる!AImirun
テレビやゲームだけでなく、学校のオンライン授業が増えるなど、子どもたちの目を取り巻く環境は大きく変化しています。
ご家族でぜひ試していただきたいアプリ「AImirun」をご紹介します!
アイミルンは、眼科専門医と共同で開発したおうちでできる視力測定アプリです。視力測定を日常的に行い、変化にいち早く気づくきっかけを作ることを目的としています。遠くを見る視力(3m視力)と、近くを見る視力(40cm)の2種類を測定。眼鏡やコンタクトレンズを使用している方は、裸眼視力と矯正視力、それぞれわけて測定することができます。
※このアプリでの最大視力は1.0です。
複数パターンの視力をチェックすることで、見え方を総合的に判断して一人ひとりに合わせたコメントを表示します。
左右別、裸眼・矯正別に視力の推移がグラフで表示されるので、視力の経時変化や左右の違いもわかりやすくチェックできます。
複数人分をそれぞれ個別に記録することができるので、家族みんなで定期チェックするのもおすすめです。ただし、このアプリは診断を行うものではありません。目の病気の早期発見・早期治療のためには、定期的に眼科検診を受けることが大切です。このチェックの結果をきっかけに、目について気になることがあれば、眼科医に相談に行きましょう。
アイミルンに込めた想い
子どもは見え方(視力)の変化に気づきにくく、短期間で大きく変化することもあります。目の健康を守り視力を維持するためには、いち早く「見え方の変化」に気づいて適切な対処をすることが大切です。そのためには、もっと気軽に、こまめに見え方をチェックする必要があると考え、アイミルンを開発しました。可愛いキャラクターで緊張せずに測定できますので、気軽に、そして定期的に見え方の確認にご利用ください。目の見え方と健康を考えるきっかけにしていただけたら嬉しいです!