子どもたちの未来と地域の方の健康のために!ロート製薬が行う活動とは?

子どもたちの未来と地域の方の健康のために!ロート製薬が行う活動とは?

ロート製薬は、日本各地でさまざまな活動を行っています。
今回は東北エリアで行っている活動の中から、3つご紹介します。

ロートの活動1「みちのく未来基金」13年のあゆみと、これから

親を亡くした子どもたちの夢の実現のために

2011年3月11日に発生した東日本大震災。その約20日後に「真の復興は、人が住み続け、子どもを産み育てられる環境があってこそ」という想いのもと、ロート製薬は仙台に異例のスピードで「震災復興支援室」を立ち上げました。被災地で避難する子どもたちの様子を目の当たりにし、「被災した子どもたちを応援したい」という想いを強めた震災復興支援室のメンバーは、瓦礫だらけの中、学校を一校一校訪問し、支援物資を渡しながら情報を集めることからスタートしました。

学校をまわる中で見えてきたのは、親や家族を亡くしたことで子どもたちの多くが大学への進学を諦めようとしていること、さらに高校卒業後の進学をサポートする仕組みがほとんどないということでした。そこで、経済的な不安を感じることなく将来の夢に向かって勉強できる、進学支援の仕組みづくりが必要だと考え、カゴメ株式会社、カルビー株式会社にも賛同いただき、「みちのく未来基金」を設立しました。

左からカゴメ(株)喜岡浩二氏、 ロート製薬(株)山田邦雄、 カルビー(株)松本晃氏

支援対象者は震災で両親または片親を亡くした子どもとし、一人ひとりの状況に合わせた支援をするために、進学先は大学、短大、専門学校にまで広げました。そして入学金、授業料の全額(年間上限300万円)を給付し、返済は不要としました。活動期間は、震災時にお腹の中にいた子どもたちが卒業するまでの約25年です。

スタートした当初は対象となる子どもがどこに何人いるといった情報もなかったため、直接高校を訪問して基金の説明をしてまわりました。エリアは広く道路も寸断され、困難を極めました。県外に避難していた子どもやたまたま出張に来ていて被害にあわれた方の子ども、また、震災特番のテレビで他府県にも対象者の子どもがいることを知ると、そこへ足を運び基金のことを伝えました。

普通に進学をして人生を歩んでいく。その当たり前のことが震災によって諦めざるを得ない状況にならないように、本来なら親がやっていたはずの手助けを、他の子どもたちと同じ日常を送ってもらいたい、できる限りたくさんの子どもたちを支援したいという気持ちで、一つひとつやっていきました。

つらい体験について語り合える大切な仲間を

基金にはもうひとつ重要な役割があります。それは、子どもたちにつらい体験を共有できる仲間を作ることです。クラスメイトも全員が家族を亡くしたわけではないため、本心を打ちあけることが難しい子どもたちがたくさんいました。そんな子どもたちに同じ気持ちを共有し合える仲間と知り合うきっかけを作りたいと考え、毎年3月に、進学が決まった子どもたちを集めて1泊2日で「みちのく生の集い」を開いています。

集いでは、みんなでゲームを楽しみ、夕食を共にし、夜は大人を除いた仲間同士で語り合います。その「語りの時間」は、誰にも言えない気持ちをここにいるメンバーと共有し、そしてその時間を大事にしてほしいという、集いの隠れたコンセプトでもあり、一番大切な時間だと感じています。翌日はみんなで料理を作り、寄付者の方をお招きして一緒に食事をし、将来の夢を語ったり、サポートしてくれている方に感謝の気持ちを伝えたりします。

そうした活動の中で、結婚して子どもが生まれたみちのく生の夫婦も数組誕生しました。震災さえなければ、出会うはずのなかったもの同士が出会い、失われた命の上に新しい命が生まれ、幸せな家庭を築いていく。「みちのく未来基金」をやってきてよかったと感じる瞬間でした。みちのく生が卒業後に次のみちのく生を助けるために寄付者になってくれたり、卒業したみちのく生が、とても感謝していたと人づてに聞いたときも、本当に嬉しく感じました。

おかげさまで寄付金は年を追うごとに右肩上がりで増え、目標を大きく上回り、2023年9月に受付を終了しました。寄付者の皆さまには感謝してもしきれない気持ちでいっぱいです。

ただひたすらに目の前の子どもたちのことだけを考えて突き進んできた約13年。これまで見届けたみちのく生は約1100人になります。残りの約12年、最後の遺児が大学や専門学校を卒業するのを見届けるまで、引き続き私たちは活動を続けていきます。

2022年3月に行われた第11期生の「みちのく生の集い」

ロートの活動2 宮城県女川町に子どもたちが大集合!「女川町大運動会」

3月20日、宮城県の女川町で「株式会社つなぐ」が主催する「第3回女川町大運動会」が行われました。女川町は東日本大震災で津波の被害を受け、復興のためのまちづくりを進めてきた地域でもあります。

その女川町に拠点をおく「株式会社つなぐ」は、子どもたちの自己肯定感を高めたい、子どもたちの居場所づくりをしたいという想いから、習い事に行く機会が少ない子どもたちのために、放課後の学校でスポーツなどの習い事ができるようにするなどの活動をしています。今回の運動会も運動不足になりがちな冬に、身体を動かして健康の促進を目指すだけでなく、親子競技を取り入れることで、親子の絆を深め、成功体験を積んでもらいたいという考えのもと企画されました。

運動会当日は、年少から小学3年生までの子どもと、その保護者や地域の高齢者の方、約330名が参加しました。ロート製薬は昨年に続き、今年も冠スポンサーとして協賛し、子どもが集まるこの機会に「セノビック」を知っていただこうと、セノビックブースを出店しました。

ロート製薬は「セノビック」を通じて、成長のよろこびとわくわくを届けたいという想いがあります。子育て中のお客さまから「食事の好き嫌いに困っている」というお悩みを伺うことが増え、社内では自分たちにできることがないかとさまざまな意見が挙がりました。その結果、成長に必要な栄養素を含む牛乳をたくさん飲んでほしいという願いから、牛乳にとかして飲む成長期応援飲料「セノビック」を2006年に開発しました。

セノビックブースでは「セノビック知ってるよ!」「おいしいね!」など、直接嬉しいお声をかけていただき、私たちのやる気がぐんぐんアップ!子どもたちへの応援にも熱が入り、一緒になって歓声を上げました。寒い中での開催でしたが、参加された親子や地域の方たちの笑い声にあふれた、心温まる楽しい運動会となりました。

ロート製薬はこれからも、地域の方とのつながりを深めながら、サポートを続けてまいります。

真剣な表情で競技に取り組む子どもたちに、あちらこちらから声援が上がり、大変盛り上がりました!親子で楽しめたというお声をたくさんいただきました!
セノビックのブースも大盛況! 運動会の会場にセノビックを販売するブースを出店。 たくさんのご家族の方にお越しいただきました!多くの子どもたちとふれあい、私たちも元気をもらいました! ロート製薬仙台支店のメンバーと、大阪から駆けつけた桐山(一番左)も、セノビックブースから子どもたちを応援しました! 大人気で売り切れてしまう商品も!

成長期応援飲料!お子さまやご家族の健康に!
カルシウム、ビタミンD、鉄を補う!
通販限定のセノビックシリーズ

ロートの活動3 宮城県富谷市の商業施設に「まちかど健康ラボ」がオープン!

7月18日に東北大学病院、イオン東北株式会社、ロート製薬が市民の皆さまに健康意識を高めてもらうために、イオン富谷店に「まちかど健康ラボ」を開設しました。

「まちかど健康ラボ」には視力視野のチェック、皮膚睡眠自律神経血流などの検査ができる装置を設置し、イオン富谷店にご来店されるお客さまが、気軽に目や全身の健康状態をセルフチェックしたり、医師のもと測定したりすることができます。

研究参加に同意いただいた方のうち、希望者を対象に東北大学病院の医師が週1回、予約制で健康相談および生活習慣アドバイス※を実施。さらに研究に同意を得た方の測定結果を用いて、病気の早期発見や予防につながる医療機器やシステム、予測モデルなどの研究開発を促進します。眼科領域からスタートし、今後は他科へも展開していく予定です。

地域の皆さまと一緒に健康を考え、健康な毎日をつくっていく、そんな拠点になればと考えています。

いつものお買い物のついでに、気軽に健康チェックができる「まちかど健康ラボ」 ※本施設では診療行為は行いません