紫外線対策!注意すべき太陽光線とは?

紫外線対策!とはいうものの、紫外線の中にも種類があることをご存じですか?年齢以上に見た目を老けさせてしまう原因になる「光老化」。いつのまにかできてしまったシミやシワ は、加齢だけが原因ではなく、この紫外線による「光老化」も要因のひとつです。「光老化」を防ぐには紫外線対策が重要なポイントです。
紫外線は太陽から降り注ぐ光線の一つです。では、太陽からの光には紫外線の他に、どんな種類があるのでしょうか。

太陽から降り注ぐ光には種類があるの?その違いとは?

太陽からの光線には、私たちの目に見える「可視光線」のほかに、「赤外線」「紫外線」「X線」「ガンマ線」なども含まれています。
さらに、紫外線はその波長の長さによって「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分けられます。

上のイラストで左側に表示されているものほど光線の波長が短く、短いほど身体への影響力が強いのですが、逆に、地球を取り巻くオゾン層にカットされやすくなります。「ガンマ線」「X線」「C波(UVC)」はオゾン層に阻まれ、地上に届くことはありません。

つまり、紫外線のうち地上に届くのは、「A波(UVA)」と「B波(UVB)」という2種類です。
では、この2つの紫外線の違いをみていきましょう。

肌を赤くする紫外線B波(UVB)

長時間の日光浴で肌が真っ赤に焼けたり、水膨れができたりしますが、このように肌が赤くなる日やけ(サンバーン)の主な原因となるのが紫外線B波(UVB)です。
紫外線A波(UVA)に比べると波長が短いのでオゾン層や上空の雲に阻まれやすいという性質があります。そのため、地上に到達する量は全紫外線量の約10%と少量です。
紫外線B波(UVB)は紫外線A波(UVA)と違って、肌の奥深く、真皮には届きません。しかし、紫外線B波(UVB)がシワを促進する酵素を活性化する働きもあるといわれています。そのため、真皮のコラーゲンが切断され、それがシワの原因になるとも言われています。
そのうえ、紫外線B波(UVB)はエネルギーが強く、肌表面の細胞を傷つけたり、炎症を起こしたりするので、皮膚ガンやシミの原因になります。
地上に到達する量が少ないとはいえ、しっかりと防ぐ必要があります。
日常生活の中で、例えば日傘を使うなど、極力直射日光に当たらないように心がけることだけで、ある程度防御することができます。ただし、日傘だけでは地面からの照り返しや横からの紫外線を防ぐことが出来ないので、日傘と日やけ止めの併用がおすすめです。

肌の奥まで届く紫外線A波(UVA)

紫外線A波(UVA)は、紫外線B波(UVB)ほど肌に急激な変化を与えません。そのため、一見すると紫外線B波(UVB)よりも肌への影響は少ないように見えますが、実はこの紫外線A波(UVA)が「光老化」に関係するといわれています。

紫外線A波(UVA)は、紫外線B(UVB)よりも波長が長いという特徴があります。波長が長いほど、肌の奥深く、真皮にまで到達してしまう性質があるため、じわじわと肌に様々な影響を及ぼします。
例えば、真皮には肌の弾力性(ハリ)を保つ働きがあり、その多くがコラーゲンで占められています。しかし、紫外線A波(UVA)はコラーゲンを変性させてしまうので、これがシワやたるみなどの原因になっていきます。

しかも紫外線A波(UVA)は、オゾン層を通り抜けやすく、常時、紫外線B波(UVB)の20倍以上も地上に降り注いでいます。
また、雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日も日当たりの良い家の中でも対策が必要です。

紫外線対策には、紫外線A波(UVA)・紫外線B波(UVB)両面からのケアが不可欠です。特に「光老化」によるシワ・たるみ対策には、より奥にまで届く紫外線A波(UVA)に注目して気を付けていきましょう。

関連記事