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ロート製薬の発毛研究

発毛研究におけるロート製薬の新発見

発毛に関する幹細胞研究を始めた2006年、ロート製薬はヘアサイクル(毛周期)研究をスタートさせました。

ヘアサイクルとは、毛幹が伸長する「成長期」、毛幹の伸長が止まり始め毛包が退縮する「退行期」、次の成長に向けて毛包に毛幹が留まる「休止期」の3フェーズ(段階)のこと。
当時は「成長期」を伸ばし、「休止期」から「成長期」への移行を促すことで、壮年性脱毛症の進行を防ぐという考え方が一般的できでした。

その頃の常識でもあった毛乳頭細胞に着目したヘアサイクルの研究を進める中、ロート製薬はこれまであまり注目されていなかった脂肪層に存在する細胞の重要性(Cell,2011)※1や、毛包幹細胞がダメージを受けると皮膚へと変わり毛穴も消失する(Nature,2016)※1という2つの知見に着目し、それらをヒントに応用研究に取り組みました。
さらに2013年からは、頭皮の皮下組織に存在する“脂肪幹細胞と毛髪の関係”へ着目。樹木の成長にとって根を張る土壌が重要であるように、毛髪の土台となる脂肪層に存在する「脂肪由来間葉系幹細胞」が発毛にとって重要なカギを持つのではないかと考え、検討を開始しました。
こうしてロート製薬は、従来のヘアサイクル研究とは一線を画した観点から発毛・育毛に関する研究を進めていきました。

世界初、ミノキシジルの「脂肪由来間葉系幹細胞」における発毛因子の発現促進作用を発見

市販の発毛剤に使われるなど、発毛・育毛効果があるとして知られる成分ミノキシジルは、第一類医薬品(外用剤)の有効成分。
今回ロート製薬が行った研究では、ミノキシジルの「脂肪由来間葉系幹細胞」に対する効果を検討。世界で初めて、毛の伸長に重要なFGF7、血管誘導に重要なVEGFA、発毛に重要なPDGFAといった発毛因子※2の遺伝子発現が高まることを見出したのです。

※2:成長期の間に、新しい毛幹を作りだす過程や伸長する過程で関わる因子のこと。

試験方法:脂肪由来間葉系幹細胞にミノキシジルを添加し24時間後の各因子の遺伝子発現量をリアルタイムPCR法にて測定した。(n=3、ロート研究所実施) 検定方法:Student’s t-test(* : P < 0.05, **:P < 0.01)

ミノキシジルは発毛に関する有効性が広く知られている一方で、毛包周りの細胞に対する作用メカニズムに関してはまだ不明な点が多い成分でした。しかし、今回の研究結果によって、ミノキシジルの作用メカニズムの一つとして、「脂肪由来間葉系幹細胞」への関わりが示唆されたのです。
再生医療研究をお客様の手の届くものにしたい、さらには、世の中を健康にするためあらゆる困難にチャレンジし続けたい。私たちロート製薬は、今後も再生医療研究そして幹細胞に着目した、発毛・育毛研究を推進していきます。

※1:引用元
脂肪層と発毛:Eric Festa et. al., Cell. 146(5):761-71. 2011
毛包幹細胞と皮膚化:Matsumura H et. al., Science、, 351(6273):575, 2016

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