加齢による髪のうねりの原因とは?ツヤ髪を維持するための対策を紹介

加齢による髪のうねりの原因とは?ツヤ髪を維持するための対策を紹介

髪のうねりやツヤの減少は加齢やダメージの蓄積、毛穴の歪みなどの原因によって起こります。髪のうねりを抑えるには頭皮と髪の適切なケアが必要です。

本記事では髪がうねる原因について解説し、頭皮環境に着目したうねり対策をご紹介します。うねりを抑えてツヤ髪を維持したい方は、この記事を参考にして頭皮と髪のケアを始めてみましょう。

髪のうねりやツヤが減る主な原因

ツヤがない髪のイメージ

髪がうねると広がってまとまりにくいだけでなく、パサついてツヤが少なくなります。髪がうねってしまう原因は「遺伝による生まれつきのクセ毛」と「後天性の原因」の2つです。

髪のうねりを引き起こす後天性の原因には、以下のような要素があります。

  • 加齢や生活習慣の乱れなどによる女性ホルモン量の変化
  • 髪の水分不足やダメージの蓄積
  • 頭皮の汚れ・毛穴の歪み

なぜこれらの原因によって髪がうねってしまうのか、詳しく見ていきましょう。

加齢や生活習慣の乱れなどによる女性ホルモン量の変化

髪がうねる原因のひとつはホルモンバランスの変化です。女性ホルモンには髪のうるおいやハリを保つはたらきがありますが、加齢によって女性ホルモンの分泌量が減ると髪がパサついたりうねったりするようになります。

また、生活習慣の乱れも髪のうねりを引き起こす原因です。偏った食事や運動不足、睡眠不足、飲酒、喫煙、ストレスはホルモンバランスの崩れにつながり、髪がうねりやすくなるでしょう。

髪の水分不足やダメージの蓄積

髪内部の水分不足が原因で髪がうねってしまうケースもあります。髪の水分量は加齢とともに低下していくのが特徴です。水分が流れ出ることで髪内部に空洞が生じ、その空洞がよじれることで髪のうねりが出てきます。

このような乾燥状態にある髪は湿気をよく吸う性質があり、雨の日などで湿気が多いときは髪に吸収された過剰な水分で髪が膨張して余計にうねってしまうでしょう。また、髪のダメージが蓄積することでうねりが出るケースもあります。

髪の表面を覆っているキューティクルはヘアカラーやパーマ、ヘアアイロンの熱、紫外線によるダメージなどの影響で剥がれやすい組織です。キューティクルが剥がれてしまうことで髪内部から水分が流出しやすくなり、髪のうねりが起こります。

頭皮の汚れ・毛穴の歪み

毛穴の詰まりや汚れが、髪のうねりそのものの直接的な原因になるという医学的な証拠はありません。しかし、頭皮環境の悪化により、髪が弱くなったり、髪質が変わることでうねりやすくなったりする可能性はあります。

過剰に分泌された皮脂やシャンプーの洗い残し、ホコリ、花粉などの汚れは頭皮の毛穴を詰まらせ、毛穴の歪みにつながります。

毛穴の形が歪んでいるとそこから生えている髪がうねりやすくなるため、頭皮に汚れが蓄積しないように毎日のシャンプーで頭皮の汚れをしっかり落とし、洗い残しのないようにしっかりすすぎましょう。

うねり髪の改善には頭皮へのアプローチが重要

頭皮のイメージ

髪が毛根から生えてくる通り道を「毛包」と呼び、毛包に歪みが生じるとそこから生えている髪がうねりやすくなるといわれています。毛包は頭皮環境の影響を受けやすく、うねり髪を改善するためには頭皮に対するアプローチが必要です。

頭皮の健康には「脂肪幹細胞」が関わっており、脂肪幹細胞の数を増やすことが頭皮や髪の健康維持に重要だと考えられています。ここからは毛包の役割や、脂肪幹細胞に注目した健康な髪の生育について確認していきましょう。

髪を育てる際に重要な毛包の役割

毛包は皮膚の一部で、頭皮の内側にある毛根を包んでいる組織です。毛包には毛根を生成・保護する役割があり、毛根が抜けないように支えています。

毛包は、毛髪が育つために重要な役割を担っている器官です。毛包の下部にある膨らんだ部分を毛球といい、毛球内部に存在する毛母細胞に毛細血管を通して栄養や酸素が運ばれることによって細胞分裂が進み、毛髪の成長が促進されます。そのため、髪の健康維持には毛包を正常に保つことが重要です。

頭皮が老化してたるむと、毛穴が変形し、毛包も影響を受けることは理論的には考えられますが、毛包が髪のうねりの直接的な原因となるかどうかについては医学的な確証は少ないです。

しかし、加齢に伴って頭皮がたるみ、血行が悪くなると、毛母細胞への栄養供給が不十分になり、髪の質が低下することがあります。これにより、髪が細くなったり、パサついたりすることがあるため、結果として髪にうねりが生じる可能性はあります。

健康な髪は毛包を通り道としてまっすぐ生えてきますが、加齢にともない毛包が歪むことによって髪の毛がバラバラな方向に生えるようになり、髪がうねってくるでしょう。

髪の生育には脂肪幹細胞も重要

健康な髪の生育と維持のためには、脂肪幹細胞の活発なはたらきが重要です。
それは、脂肪幹細胞は毛髪の伸長や生え変わりに関わる因子を分泌することで頭皮や毛髪を健やかに保つ役割を担っているためです。

しかし、脂肪幹細胞は年齢を重ねるごとに数が減少してしまいます。この脂肪幹細胞の増殖を促すには細胞が生育する場を拡張して、遊走できる環境を整える必要があります。

  • 増殖:分裂して数を増やすこと
  • 拡張:脂肪幹細胞はコラーゲンを分泌することによって増殖・遊走できる場が広がる
  • 遊走:必要に応じて別の部位に移動すること

また、脂肪肝細胞は頭皮の皮下組織の源となる細胞でもあり、数が減ることは「頭皮痩せ」にもつながる可能性があります。

そこで加齢による「頭皮やせ」と「髪のタンパク質不足」に注目して開発された成分が「ステムプロテインCP」です。ステムプロテインCPは脂肪幹細胞を活性化するアプローチから生まれたタンパク質で、髪や頭皮に栄養を補給することによって健やかな髪の成長をサポートします。

髪のうねりを対策し髪のツヤを維持するには

髪を乾かすイメージ

髪のうねり対策には、頭皮と髪を健康な状態に保つことが大切です。うねりを防いでツヤ髪を維持するためのポイントとして次の3つをおすすめします。

  • シャンプーやトリートメントを変える
  • シャワー・入浴後のヘアケアを丁寧に行う
  • 生活習慣を見直す

髪のうねりが気になる方は、ぜひ実践してみてください。

シャンプーやトリートメントを変える

まずは毎日使うシャンプーやトリートメントを見直してみましょう。シャンプーは洗浄力が強すぎると頭皮や髪の水分を奪ってしまいます。シャンプーを選ぶ際は、以下のポイントを参考に選ぶとよいでしょう。

  • 洗浄力がマイルドなアミノ酸系のシャンプー
  • 頭皮ケア・毛髪保護成分が配合されている
  • 泡立ちがよく頭皮や髪の摩擦を軽減できる

シャンプーで頭皮や髪の汚れを落としたら、トリートメントを使って髪を保湿しましょう。水分と油分のバランスを整えることで、髪のうねりを抑制できます。

トリートメントは髪の状態やお悩みに応じて選びましょう。髪の乾燥が気になるときはヒアルロン酸やセラミドが配合されたもの、カラーなどによるダメージが気になるときはケラチンやシルク配合のものがおすすめです。

シャワー・入浴後のヘアケアを丁寧に行う

入浴後のヘアケアを丁寧に行うことで髪のダメージを減らせます。うねり対策として次のポイントを押さえて頭皮や髪のお手入れをしてみてください。

▼塗れた髪は優しくタイルドライする
濡れた状態で髪をゴシゴシ拭いてしまうとキューティクルが剥がれやすいため、タオルに水分を吸収させるようにして優しく拭き取りましょう。

▼アウトバストリートメントを使う
ドライヤーで髪を乾かす前にアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)を使うと、ドライヤーの熱から髪を保護してくれます。

▼ドライヤーで髪の根元を十分に乾かす
髪の根元に水分が残っているとうねりやすくなるため、ドライヤーでしっかり乾かしてください。

▼頭皮クレンジングを行う
週1回くらいのペースで頭皮クレンジングをして、毛穴に詰まった汚れをリセットしましょう。

▼毎日の頭皮マッサージを習慣にする
1日数分の頭皮マッサージをすることで頭皮の血行がよくなり、毛髪の健やかな成長が促されます。

▼うねり対策ができるアイテムを使う
ステムプロテインCPとコアコルセット技術により、髪内部に浸透するだけでなく髪表面にアプローチして髪のうねりを抑えるアイテムもあります。髪のうねりでお悩みの方はぜひ使ってみてはいかがでしょうか。

生活習慣を見直す

規則正しい生活を送ることが健やかな髪の維持につながります。十分な睡眠と適度な運動に加えてストレスを溜めないこと、アルコールを摂りすぎないことを心がけましょう。

とくに食事は髪に栄養を届けるための重要なポイントです。タンパク源となる肉・魚・乳製品・卵・豆類をしっかり取って、なおかつビタミンや亜鉛・鉄などのミネラルもバランスよく摂取しましょう。

まとめ

美肌のイメージ

髪のうねりとツヤの減少は、加齢によるホルモンバランスの変化や水分不足、毛穴の汚れなどによって引き起こされます。うねりを改善してツヤ髪へと導くためには、頭皮と髪をケアして健やかな状態を保つことが大切です。

うねり髪が気になる方はこの記事でご紹介した対策を参考にして、ヘアケアに使うアイテムや毎日のお手入れを見直してみましょう。

【監修者】
医師:増田さなえ
2009年カリブ海医学校を卒業した後、米国マイアミにあるLarkin Hospital(ラーキン病院)にて研修医として入局後研修医として約3年間、医師として小児科・精神科・皮膚科などに従事。その後、カリブ海セントキッツ・ネイビス島にて救急医として従事。